8月23日(月)
いよいよ、よつば保育園の除染活動も最終日を迎えました。
途中雨の日が2日間も入ったこともあって長引きましたが、
これが逆に良い結果になりました。
雨が降ったおかげで、土ぼこりが立たずに作業ができました。
表土が乾いている中で作業をしていれば、
(放射性物質の付着した)土ぼこりが舞い、結果線量の下がる度合いが低くなったと思われます。
やはり、よつば保育園はツイてるんですね。
今日の主な除染活動は、園庭の表土削りです。
英高さんによる、とても丁寧な表土削りがなされました。
遊具周りは、重機では削れないので…人力です。
ブランコに乗る付近も線量が高かったので、その分多めに削りました。
英高の作業員の方も、心を込めて掘ってくれているのがとてもうれしいのです。
線量を計る担当の安心安全プロジェクトの田中さんと連係して、
事前にモニタリングしていた
線量の高かったポイントごとに1ヶ所1ヶ所を測りながら、
下がるまで徹底的に削ってくれています。
これが大事なのです。
園庭を一律5cm、花壇を一律15cm削るのが、
行政から依頼業者に来たマニュアルによる指示です。
でも、当園での表土を削る作業では、実際は一律5cmなんてやり方はしませんでした。
子どもが遊ぶ園庭は基本的にデコボコしていますから、一律に削っても意味がないのです。
すべり台の下りる付近、プランコの下、大型コンビネーション遊具周り…。
特に砂場周りは5cmどころか、10cm以上掘ってやっと線量が下がっています。
砂場の中にいたっては、20cm以上掘って砂を取り除いています。
…だいじなのは、“いかにして下げるか”です。
線量が高い所は高いなりに多く削る必要があるということで、
逆に言えば、そうしなければ線量は下がらないということです。
例えば、下の写真は花壇の表土を削ったところですが、
花壇の中でも、樹木の生えていた根本は線量が高くなっていました。
ピンポイントで測っていくことでより多く根本付近の表土を削る必要があることがわかりました。
(左下のオレンジの帽子をかぶっているのが計測担当の田中さん)
つまり、
事前モニタリング
↓
表土を削りながらのモニタリング
↓
事後モニタリング
↓
線量の高かったポイントを再度除染
↓
最終モニタリング
↓
定期的なモニタリング
という一にも二にもモニタリングという流れ作りが重要と考えます。
尚、この日は、よつば保育園北東側の原っぱの除染(草刈り)も行いました。
保護者のお父さんが農家で、そちらでお使いの大型農機具(草刈り機)をお持ち頂き、広大な原っぱの草刈りをして頂きました。
なんと全体の草刈り時間は…あっという間の15分!!!なんという短さ!!!
やっぱり機械には勝てません。。。ありがたい。
完了後の原っぱ(乳児園西町園北側)
完了後の原っぱ(よつば保育園北側)
かなり刈り込みましたが…結果的には線量を下げることにはつながりませんでした。
もちろん、やってみてわかったことではありますが…。
やはり、表土を削らないと厳しいようですね。
本日で、よつば保育園の除染活動は終了です。
除染結果(数値)とレポ−トにつきましては、改めてアップ致します。
今回の除染においてご協力いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。
やはり、民間での除染組織作りが急務と痛感いたしました。
…それにしても、たくさんのマスコミ関係者がおいでいただき、除染について取材されていましたが…市の関係者が一人として来ることはありませんでした。やはり“民間の施設”には関心がないようですね。