園児宅の除染活動
週末の土日2日間で一軒のペースで進めています。
ただし雨が降ったりすると、延期になったりして
また、仕事や研修会・講演会への出席で作業できない週末もあります。
ボランティアの手配や、重機の手配の都合によってもできる・できないがあります。
結局は一軒の費やす日数は2〜4日になってしまっている現状です。
10月2日からスタートした園児宅の除染活動。
まとめて報告いたします。
なお、除染にあたっては、安心安全プロジェクトやボランティアグループ等
のお力添えあってのことと前置きさせて頂きます。
写真はクリックして大きくしてご覧ください。
★★市内西町地区Sさん宅★★★★★★★★★★★★
コンクリートも高圧洗浄機をかけると色が変わります。
線量は高圧洗浄したコンクリートの上で測ったもの。
ちなみに、コンクリートとアスファルトとは全く別物で、線量の下がり方が大きく違います。
アスファルトの方が、目が粗いため、放射能が穴の奥にこびりついているのでしょう。
素材ひとつ変わったら、同じやり方ではなかなか下がらないということですね。
★★市内本陣前地区Kさん宅★★★★★★★★★★★
高所での作業は大変危険です。とび職の方の力も必要です。
自らの命を守りながら、子どもの命も守ろうとして下さる熱い思いにはだだ頭が下がります。
庭の表土も剥がなければ線量は下がりません。
ただ、その作業には、人手も時間もかかるのです。
側溝も雨で流れ込んだセシウムが溜まっている場所です。
コンクリートの蓋はとても重く、腰を痛めてしまうほどの重さです。
そして、なかなかそれを持ち上げて、
開けて除染して、そしてまた蓋を閉じる…とても重労働です。
でも、やらなければ線量は高いままなのです。
★★市内本陣前地区Nさん宅★★★★★★★★★★★
庭の花壇も、結局はあきらめざるを得ませんでした。
心が痛みますね。
妥協は…子どものことを考えれば、できません。
そしてやはり側溝も…。
泥や砂利が入り込んでいるので、取り除き、洗います。
★★市内陣ケ崎地区Sさん宅★★★★★★★★★★★★
駐車ポーチの屋根もプラスチック素材のためか線量が高いのです。
駐車場のコンクリートがコケや泥で相当汚れていましたので、
丁寧に落としていきます。色が新品同様になります。
ムラがでないように、丁寧に行います。
私の友人が釣りキチなのですが、
「この作業は渓流釣りに似ているね。」
と言っていました。確かに、川のポイントを丁寧に流して
それを集中しながら繰り返していく様は、まさしく渓流釣りと同じですね。
釣り人は、除染ボランティアに向いているのかもしれません。
ちなみに、その大学時代の友人ボランティアがこちら(向かって一番右)↓
オシャレな駐車場には、駐車スペースを区切る芝が植えてあったりします。
しかしながら、それがこの除染ではアダとなってしまいます。
芝生はコンクリートに比べて線量が高いからです。
泣く泣く芝生を剥ぐご主人。やりきれないの一言です。
さて、次は塀の上にこびりついている苔(コケ)です。
こいつも高圧洗浄機で圧を強くして剥がしていきます。
この“圧を強くして”というさじ加減が大事だったりします。
写真左側が苔を落とした部分、右側が苔がついている部分です。
2階のベランダ内も、比較的放射線が高いエリアです。
水垢や苔などが付着していると、線量がより高くなります。
作業が終了し、線量も下がり、ホッと一息のご主人と私。
笑顔…なかなかでしょ?
やはり一緒に汗をかいて作業をすることで、
達成感や満足感
そして安心感が違ってくるのです。
福島テレビの関口アナが取材に見えられたので
ファンのおっさん二人は大喜びで写真を撮ってもらったのでした。
いつも思いますが、本当に関口アナは素敵な女性です。
★★市内北町地区Kさん宅★★★★★★★★★★★★
雨どいが線量を高くしている要因になっている場合があります。
こちらの家の雨どいが、
よく見ると真ん中あたりが汚れているのがおわかりかと思います。
つまり、本来であれば雨水が一番左側まで流れていかなければならないところが
真ん中の部分がたわんでいるため、
雨水が真ん中に集まってしまいポタポタと落ちてくるのです。
下の写真をご覧いただければわかりますね。
ポタポタ落ちている下の場所は、線量がとても高いのです。
その部分をきれいに洗浄するとこのように↓キレイになりました。
雨どいには、枯葉やゴミがたまりやすい↓ので、定期的に洗浄が必要です。
また、このように、雨どいが下に流れるパイプから外れてしまったいる場合があります。
ポタポタ落ちている下の場所は、やはり線量が高いのです。
地震で外れたのかもしれませんね。ご注意ください。
下の写真は、排水溝が詰まっているようで、ポタポタ雨水が溢れて落ちてきています。
ポタポタというよりは、ジャージャーですかね。詰まりを直さねばなりません。
屋根もきれいに洗浄します。トモユキ先生、がんばっています。
外の壁も、日当たりのあまりよくないところには苔がこびりついています。
高圧洗浄機で、圧を強めにかけて洗浄するとこの通り!!↓
左側が洗浄した部分です。右側が苔がついている状態…一目瞭然です。
駐車場前の側溝には、なんと草だけでなく、木が生えていました。
驚きでした。
でも、木を抜いて、泥や土をかき出し、洗浄すればこの通り!!↓
建物の北側も、日当たりがあまり良くない場合が多いです。
だからこそ、丁寧に洗浄したいものです。
ボランティアの方も熱心に作業してくれて、感謝です。
最後に、その熱心なボランティアで、
東京方面からご夫婦で通って頂いているHさんご夫妻とパチリ!
とても仲良しなご夫婦なんです。
作業も慣れているので、安心してお任せできる方です。
★★市内本陣前地区Tさん宅★★★★★★★★★★★★
こちらのお宅のポイントは、
リビング前のウッドデッキ
きれいなお庭の土と花壇
でした。
ウッドデッキは、父さんが熱心に頑張ってくれて
線量が格段に下がりました。
家の中から家族が父さんを応援しています。
父さんの背中を見て、子どもは育つのです。
いいトコ見せて欲しいなぁ。
そういう意味でも、家を守る父の姿は家族の象徴でもあるのです。
ガンバレ!父さん!私はこの除染活動を通じて、父さんの背中を押しています。
ボランティアの皆さんも、連係プレーがお見事です。
表土削りの場合、三人の息がピッタリ合うと
気持ちいいくらい、線量が下がります。
表土を削る人
それをスコップですくう人
その土を入れる土のう袋の口を広げる人
…この三人のテンポがとても良く、
時間も予定してたよりも早く終わりました。
ちなみに土のう袋は全部で200袋を超えました。
とてもサッパリきれいになりました。
線量も、庭で毎時1μシーベルト近くあったのが、0.2台に下がりました。
最後にボランティアの皆さんと手をつなGO!写真を。
最高に気持ちいい除染ができました。
みんなイイ顔してるでしょ?
今回は、記録映画を作っている方々も除染に関わって頂きました。
だから手をつなGO!
保育園=家族=ボランティア=マスコミ
がつながり、連係することで生まれるパワーはもの凄く大きいものです。
そして何よりも大きいのが、子どものチカラ。
作業が終わって帰ろうとすると、
子どもたちからお手伝い頂いたみんなに、なんとプレゼントが!!
子どもたちによる手作りクッキーのプレゼントでした。
か、感動…。。。。。。
やっぱ子どもたちのために頑張らなきゃ!!
クッキーをもらったみんながそう思ったにちがいありません。
いまだに、もったいなくて、そのクッキーが食べられないでいます。
ありがとう!
さーまた次の家、やる気出てきたぞーっ!!!
…つづく