現在、よつば保育園の給食の食材と水は
県外からの支援物資によって賄われています。
理由は二つ。
一つは、子どもの数が少ない(現在予定数の4割)
にも関わらず、職員の契約を打ち切らず雇用を維持し続けているということ。
※つまり、震災で不安定な精神状態の子どもや
しばらく集団生活から離れていた子どもに対応していくためには、
普段以上の数の保育士が必要となるわけです。
それが細やかで事故が起きない対応となります。
そのために給食にかける費用のねん出が非常に厳しいということ
90名の子どもたちに毎日給食を出すことってかなりの負担なのです。
そして、もう一つは
放射能による土壌を含めた農作物の汚染です。
つまりは福島県内の野菜やお米などは使用を控えています。
本来は、地産地消、あるいは福島の農家を応援すべきとは
思っていますが、以下の理由から当園としては控えています。
@国が定めた食品の安全基準がコロコロ変わったりしていること
A食品の安全基準が、他国に比べて緩いこと
B食品安全基準は、あくまで大人対象の基準であること
C食品安全基準における子どもの基準が定まっていないこと
Dたとえ安全基準を満たしたものであっても、
ギリギリセーフかもしれない数値なら、やはり子どもには適さないこと
E園児保護者からの強い要望があること
福島県外の方には、福島を応援してくれて福島産の野菜や果物などを
買っていただいている方もいらっしゃるかとは思いますが、
やはり保育園は子どもの命と健康を守る施設なので、
基準はより厳しくあるべき
そう考えています。
水についても同様で、
現在はペットボトルの水を、給食とうがい用に使っています。
つまり、保育園としては、職員も子どもも守りたいのです。
保育園の経営が立ち行かなくなることは、
現在通っている子どもたち、家族にもご迷惑がかかります。
そこで、給食食材の支援をお願いしておりました。
様々な賛否両論あるかとは思いますが、
ご理解とご協力を改めてお願い申し上げます。
なお、福島県外で、自家菜園や畑などで採れた野菜や
果物など、ただいま募集中です。
無理に買って送らなくて結構ですので、
なるべくお金をかけないご支援をお願いいたします。
そのようなご支援で十分助かります。
※最近、福島県内産のものを使わないことに対しての非難
あるいは、もうそろそろ支援物資は求めずに自立すべきだ
というご意見が出てきましたので、あえてご説明させて
いただきました。