9月末に緊急時避難準備区域指定が解除となり、
震災からちょうど7ヶ月目の10月11日(金)に、
よつば保育園は再開することができました。
まずは、震災後からこれまでの間、
ご支援いただいたたくさんの方々に改めて深く感謝申し上げます。
振り返ってみれは、よつば保育園の家族や職員は
本当にたくさんの方々にご支援いただきました。
避難所で避難している家族のお世話をしていただいた方々
支援物資を送っていただいた方々
支援物資を直接届けていただいた方々
子どもたちに心の支援においでいただいた方々
(音楽・ダンス・落語・紙芝居・大道芸・読み聞かせ等)
炊き出しにおいでいただいた方々
臨時保育園としてお借りできた公民館の地域の方々
保育園の除染活動にご協力いただいたボランティアの方々
常に園と一緒になってご協力いただいた保護者の方々
よつば保育園を応援していただいたマスコミ各社の方々
他にも、陰ながら応援頂いたたくさんの方々
まさに“お陰様で”の言葉がビッタリです。
こんな大変な時代だからこそ、
たくさんの人と知り合い
たくさんの人とつながることができ
その絆が強くなった…そのことが素直にうれしく思います。
大変な時こそ、みんなで助け合おう!と素直に言えるのです。
再開して、一歩前進です。
でも、正直、本当に正直、まだまだ厳しい状況です。。。
子どもの数が、わずか60名にも満ちていません。
4月1日の園児予定数は、240名でしたから、
未だ8割近くの子どもたちは、依然避難したままということになります。
ちなみに、保育士を含めた職員の数は、約半数です。
子どもが2割で、職員が5割…この数字では経営していくのは困難です。
では、職員の数を減らせばいいのか?
否!!
職員=家族と考えるならば、安易に辞めて頂くことはできません。
震災後、臨時保育園を開くにあたり、我が身の危険を顧みず、
放射能に向き合いながらも、前向きに保育に従事してきた職員ですから。
この原発の事故で、約半分の貴重な人材が失われただけでも、甚大なる被害です。
これ以上減ってしまうことは、保育の質の低下につながります。
よって、子どもの数が増えないことには存続が危ぶまれるのも事実です。
これまで、鹿島区の臨時保育園(なかよし保育園)においては
全国から食材をご支援いただき、その分を職員の雇用に回すことができました。
本当に助かりました。
本来ならば、よつば保育園として再開したのですから
そのご支援は終了し、自立していかなければならないのですが、
やはり、もう少し継続させてください。
この窮状を皆さんに正直に告白することで、
これまでの支援を無駄にすることにならずにすみます。
子どもを含めた家族を安定して守っていくためには
現状では皆さんのお力を借りるしかないのです。
国からの運営費等の支給は、まだまだ不十分です。
でも、それを嘆いていたところで、
子どもたちのお腹が膨れる訳ではありません。
私立の認可保育園として、これから南相馬市の子どもたちが
安全に、そして安心していただけるよう努力して参ります。
これからの未来を担う子どもたちに大きな希望や夢が持てるよう
大人はまだまだ頑張らねばなりません。
変なプライドは捨てて、守るべきものは守らねばならないのです。
ですから、よつば保育園も守るべきもののために
支援してくださる皆さんの熱い思いを、素直に受け止めて
それを絶対に、活かしていきます。
そして、このご恩は必ずお返しします。
お返しするのは、子どもたちです。
きっと、この困難に立ち向かっていく子どもたちは
この時代の荒波を乗り越えていけるでしょう。
そして、大きく育っていく中で
困っている人をみかけたら、必ず助けるはずです。
そんなタフで優しい子どもたちになって欲しいと
思っています。
だいぶ長くなってしまいました。
今、南相馬で生きている家族のため
そして、避難していて、早く南相馬に戻りたい家族のため
まだまだやらねばならないことがあります。
これからも変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。