除染作業は、休日にやっています。職務ではありません。
でも、内部被曝にはかなり気をつけています。
リスクを無視するのではなく、
リスクに向き合い、極力防御しながら作業をしています。
マスク・ゴム手袋・長靴での作業です。
南相馬市の除染に関わっている
東大の児玉教授は強調して言っています。
「放射製物質を除去すれば、必ず放射線量は下がります。」と。
そして、民間人による安全な除染活動を勧めています。
私は、あくまで私見ですが、この除染作業について、
リスクに向き合い、
放射線を下げるためのポイントを
知識と経験で身につけていければ、
民間人でもできる作業と思っていますし、
健康被害も避けられると考えています。
だいたい、
この除染作業の“プロ”なんて元々いないわけですから、
経験を積んで知識を増やしていくことが
即ちプロに準ずることと思います。
ちなみに、これまで実施したお宅は
全て線量が5割〜9割下げられました。
ボランティアの方の中にも、
効果的に放射線量を下げるテクニックを身に付けた方もいます。
ボランティアの方々は全国から皆さん熱い気持ちで来てくれます。
家の中から子どもが応援しているのを見ながら作業をして、
家族と触れ合って、
その家族の未来を明るくすることへの使命感もあるのでしょう。
もちろん、家長である父さんも、
母さんや子どもたちに父の背中を見せるべく張り切っています。
最近は、カメラを回す報道の方にも、除染をお手伝い頂きます。
なぜなら、自分で参加してみて初めて感じることが多いからです。
みなさん
「やってみてよかった。」
「やってみなかったら、わからなかった。」
「家族から感動をもらった。」
「放射能のリスクを肌で感じたが、自分でもできるんだと思った。」
「放射能をみんなの力で排除できた達成感がすごい。」
と言います。
うそだと思ったら、ぜひ一緒にやってみてください。
やらないで、やろうとしないで
意見を言うのは、フェアではありません。
ボランティアの中には、
家族と離れ、南相馬に単身ボランティアに来ている方もいます。
仕事を辞めて、南相馬に来て仕事を探し、
週末ボランティアをしている方もいます。
思っていることを、行動に移せる人はスゴイなと尊敬します。
それぞれの立ち位置が違いますから、
どの行動が正しいとか間違っているとかを論ずるつもりはありません。
ただ、私は、南相馬の家族を守るために
動かないではいられないだけです。
このつたない文章で、
一人でも多くの方にご理解頂けたら、
南相馬に住んでいる家族を応援してくれたら、
うれしく思います。